お知らせ

第9話|定食屋という生き方の話

 

── 安さより、満足してもらうこと。

 

食堂を名乗る以上、いつだって比較されるのは“早い・安い”のチェーン店です。

けれど僕は、そこを追いかけるより 「ちゃんとうまい」を守る 道を選びました。

 

だからムロオカの定食は、メインに小鉢・サラダ・豚汁・デザートまで付く“滞在型”。

どれも既製品は使いません。プリンひとつも、自家製にこだわります。

 

お客様の滞在時間は長くなるし、原価も手間もかかる。

でも、食後に「また来るよ」と言ってもらえた時、

その時間もコストも、すべて意味を持つと信じています。

 

ムロオカは、早い・安いを競う店じゃありません。

ここで過ごすひとときそのものを、ちょっと豊かにする定食屋。

 

ただ、ちゃんと作る。それだけです。

 

テイクアウト部門では、創業時からの看板メニュー「カツ丼」が今も売れ筋No.1。

この一杯が、今もお店を支え続けてくれています。ありがとうございます。

 

お客様のキッチンムロオカでのひとときが、少しでも豊かな時間になるように。

そんな想いで、毎日厨房に立っています。